↑真弓さん作。めでたい感じですなぁ。
2024年元旦。晴れ。暖かい。
普段通り目が覚めてしまうが、今日くらいはもうしばらく布団の中にいてもいいだろうと休み続けていると…猟仲間から連絡あり。僕が確認する予定だった場所の罠の見廻りも済ませてくれたとのこと。ありがとうございます。昨夜の包丁仕事で身体が重いので助かりました。
今日は正月らしく過ごすというか、まぁだらだら過ごしてみたいと思っていた。映画を観たり本を読んだり。そんなわけでなんとなく「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を楽しんだ。その後、ついついたまっていた日記の更新など進めてしまっていると地震。
そこまで強い揺れではないけれど長い横揺れ。高いところに避難しなくちゃならんだろうなぁと思っていたら、あっという間に警報が出た。猫たちを抱き抱え、真弓さんと母とで部落の指定避難場所へ上がった。避難場所手前の柿の木は立派な熊棚ができており、ここはここで危険だなぁと思いつつ待機。津波は東からやってきて西の岸壁に当たった。集落は南なので被害なし。よかった。でもまだ危険だろうということで1時間半〜2時間弱待機。冷えてくるし裸眼では何も見えない暗さに。獣たちの時間になるし危険だからひとまず帰りましょうということに。
帰宅後、すぐに熱燗を用意して冷え切った身体に流し込んだ。生きた心地が内臓に染み渡った。
阪神大震災で我が家は全壊だったし、そこからずっと険しい道を歩んできたので、正直地震はもうご勘弁願いたい。でも高台に上がった時、僕たち命あって猫たちがいて、これで十分だなぁと確信した。家が流れようとなんだろうと、またやり直せる作り直せることを知っているしその自信もある。モノへの執着を手放せていることに気がつけた。執着があると思い込んでいたけれど、それは愛着だった。執着は完全に手放せている。
被害に合い大変な思いをされている方々に、一日もはやく平穏が届けられますように。