2024年4月11日 とてもいいお天気。とても暖かい。
急に暖かくなったので一気に梨の花が咲いてきた。ということで理想的な交配作業日和。
写真では伝わりにくいけれど、かなりの急斜面での作業。山に入ることはあるしそこそこ高いところまでついつい上がってしまったりするけれど、ここまで見通しの良い場所はそうそうないので、時々腰がゾクっとする。とにかく絶景で気持ちがいい。この交配作業が終わると実が膨らんできて、摘果や袋掛けと工程が進む。でもその頃は葉がどんどん生茂ってくるので、この景観は春の今の特別な景色。
来週あたりからは下に広がる田んぼでの作業が待っている。夏場はひたすら草刈りだ。
現役で頑張る人はみんな高齢で、間もなくやってくる5年後10年後はどうなっていることやら。先輩方の指示のもと、若い人を大勢集めてわいわいがやがや今日みたいな作業ができればいいのにな。そうなりますように。
畑では冬場お世話になった大根や白菜等のアブラナ科の植物、「本来の姿はこうなんです」と言わんばかりに、そろいにそろって茎を伸ばし葉をつけて菜の花をつける。冬場の「野菜です」な風貌、あれはなんだったんだろうと思うほど、取ってつけたように菜の花になる。その菜の花を摘んで帰ってみたら、真弓さんがお浸しや酢味噌和えにしてくれた。ほんのり苦い、最高の春の味。
梨山での作業を17時頃切り上げ、筍を探しに向かいの山に入りズンズン上がって竹藪へ。
地上部はまだ2cm未満なので見つけるのが難しい。猪は上手にみつけて食べまくっている。幸い1つ見つけたので持ち帰ることができた。これもほんのり苦い、最高の春の味。近々、猪狙いで罠も置いてみよう。うまく掛かったとして、こんな険しいところからどうやって引き出すのか…と現実的なことをふと思うけれど、きっと必死でなんとかするんだ。それはさておき竹が増え過ぎで暗い。きちんと間引けばもっと筍も出るんだろうなぁ。
帰路、村のご婦人たちの井戸端会議につかまり盛り上がる。30分くらい話をしていると、しっかり夕方になり気温がぐーんと下がってきた。この村にはもっと若い人が必要。面白い人が集まってきたくなる雰囲気、作っていけますように。
日焼けした。