ほとんどのヤドカリは我が家に対して不満を抱いている。

写真は捕獲されたドチザメ。

2024年6月27日 くもり。

終日、自然学校でやってきた子どもたちと、磯の生き物を捕獲して観察するという楽しいお仕事。ただ、かなり大勢だったので、磯で怪我をしないか目を光らせておく役目と、一緒に捕獲したくてたまらん気持ちを押さえるということで、これは結構神経を削る仕事でもある様子。

「ここに魚いるよ!」なんて声を発したら、ざばざばざばー!!と子どもたちが一気に集まるもので魚逃げてしまう。岩にへばりついているウニや貝類を、一生懸命採取しようと頑張る男の子たち。ねばりにねばって疲れると、「職人さん!採ってくれませんかー?」と僕に向かって言う。僕は今、なんの職人なんだっけ?

本日の学びは、「ほとんどのヤドカリは我が家に対して不満を抱いている」ということ。一気にヤドカリが好きになった。
あと消化器官しかなく、心臓や脳がないナマコたち。彼らは非常に平和な生き物で、砂を取り込み有機物を消化し、きれいにした砂を排泄する。もの凄い刺激を加えると内臓を吐き出してしまうが、しばらくすると再生するらしい。一体どんな仕様なのか謎すぎる。ひたすら海の掃除をし、ある意味無敵の生物、あこがれる。そんな平和な生き物もおいしく食べてしまう野蛮な僕たち。