はじめての、秋祭りと秋起こし。

 2024年10月1日 晴れ。海は割と穏やか。少し暑い。

 朝8時より祇園さんにて秋祭り。どういうわけかこれまで、この日は街へ出ていることが多く参加できなかったが、やっと参加できた。参加する人も減っているけれど、氏子に入れてもらったことだし、これからは大切にしていこう。ものすごく久しぶりに、朝からお酒を口にすることになったけれども。あくまでも口にする程度だったけれど、今日はこのあと市民検診を控えている人が多かったからで、普段は酒盛りがはじまるそうな。

↑この髪の毛みたいなのは「お」。麻の繊維。

 儀式のあと集った面々でワイワイ話を。先日の老人会でのライブを経て、僕たちの人となりがより伝わった様子でより会話を楽しみやすくなった。僕の祖父や祖父の弟がかなり豪快でむちゃくちゃだったけれど、色々なことを率先してやってくれる先輩だったという話や、戦後の貧しい頃の話。戦後の貧しい頃は、学校から帰ると一生懸命開墾してサツマイモを育てたり、松茸を求めて山へ行ったり、部落のみんなで地引網をしたりと、「とにかくとても楽しかった」と。他所に務めに出なくても十分この谷で食べていけたと。戦後の貧しい頃は、今より楽しくて豊か…あれれ? 他にもたくさん話が尽きず。

 午後からは除雪機の面倒を見に行き、40分程エンジンをかけておいた。その間に、軽トラックとお客用の駐車スペースの草刈りを。そのあとは僕が管理することになった田んぼへ出かけ秋起こし。

 いただきモノの50年くらい前の手押し耕運機のエンジンをかけ、教わりながらの初秋起こし。めちゃくちゃ古い機械で先日ギター弾いとったもんが悪戦苦闘している姿は相当面白いらしく、次々と人が集まってくる。見世物になりながら、あれやこれやと好き放題助言をくださるものですから、片っ端から言うことを聞いてみる。少しづつなんとなくできるようになってくる気がする。何より、普段あまり仲が良くない人同士がワイワイガヤガヤどう教えてやれば良いか、今後の作業はどうしてあげたらよいのかなどなど一生懸命議論してくれている。どんくさい僕の姿を見ながら。何だかとても大切なことを成し遂げてしまっている気がしてくるのであった。

 途中、秋祭りの片付けに出かけた。出かけている間、50年前の機械で作業を続けて下さっていた。懐かしい機械、きっと楽しかったはず。秋祭りの片付けから戻ったら、「あとは頑張ってー」と帰っていき独りになってしまった。残り作業を済ませたあと、操作に慣れぬ50年前の手押し耕運機と帰路につく頃は真っ暗で、道中なかなかこわかった。がんばったがんばった。