モクズガニのカルボナーラ。

 2024年10月21日。朝は結構寒かった。

 昨夜は宴のあと、たけの太陽家さんのお言葉に甘え一泊させていただいた。とても柔らかく温かいお布団で休むことができ、体の痛みがかなり消えた。我が家、お布団なんとかせねば。祖父母のお古のせんべい布団を大事に使っているが、ペラッペラになってしまっているもの。

 しかし、たけの太陽家のご夫婦、改めてすごいなぁと寝起き天井を眺めつつ思った。十三で長年営んでいたお店をたたみ竹野に古い家を買い、自分たちで何年もかけて改装し、風土に合った雰囲気のお店に仕上げ、宿泊できる設備も整えてある。お部屋も美しく上品。そして地元の人も移住者も旅行者も楽しめる場に育った。場を創ることができるってすごいこと。本当にありがたい。

 早朝、機材一式搬出し帰宅。とても眠かったが日が出ているとどうも眠れない。書斎にこもり、この間にたまった仕事をせっせと進めた。そして昼食は、たけの太陽家に戻りモクズガニのカルボナーラを。お昼のメニューではないが、お祝いということで特別に出してくださった。これが濃厚でとてもとてもおいしかった。生き返った。食べるのは一瞬だけれど、とてつもなく丁寧に手間がかけられているお料理。隣のテーブルで昼食を楽しんでおられた方の中に、9月28日のライブを楽しんでくださった方がおられ、随分ご丁寧に挨拶と感謝のことばをいただいた。とても嬉しく、贅沢なひとときをいただいた。

 午後からは役所へ行き、諸々必要な手続きを済ませた。

 夜、19:30より文化まつりの準備へ役場へ。作品展示用のパネルを立てたりと結構な肉体労働だった。そして田舎の情報伝達速度はとても早いようで、出会う人出会う人から祝福のことばをかけていただいた。いい歳のふたりがやっとけじめをつけた、それだけのことだと思っていたけれど、どうもそれだけではないような気がしてきた。