お礼刈り。

 2024年10月25日。気持ちが良い天気。海は荒れている。

 朝8時より田んぼの草刈り。刈らなくてもそのうち枯れるので無駄なことはしなくて良い説もあり、実際刈らない人も多い。色々な人に聞いてみたところ、この季節に最後の草刈りをし、刈った草が枯れてから田んぼに入れて秋起こしをすることを「お礼刈り」と言うらしい。素敵な響きのことばだなぁと思い刈ることにした。何より田んぼを僕に引き継いだ人も、草がのびたままの田をこれからの季節眺めるより、手入れされている姿を眺める方が気持ちが良いと思うんだ。

 しかし同じ草刈りでも、真夏と異なり涼しいのでとても楽。気温でこんなにも違うのかと驚いた。草を刈っている最中、草の中でたくさんのカマキリが暮らし、産卵もしていることを知った。草と一緒にカマキリを切ってしまうこともあった。間違いなくカマキリの生活環境を破壊している。きっとカマキリからしてみれば、密林を伐採され生活を追われたゴリラたちと同じ気持ちだろう。とても複雑な気持ちになるが、たくさんの犠牲の上で僕の暮らしは成り立っている。常に感謝感謝。

 19時半より部落のお役目で公民館へ。車庫を開けっ放しにして出かけたら、留守の間に熊が車庫に入ったようで….車庫に戻った時、車に驚いた真っ黒な熊が走っていったという話を耳にした。ひえええ。