波佐見の温泉と焼物。〜長崎県松浦市へ3日目〜

 長崎で度々見かけた風景。稲刈りが終わった田の上に、白い筒状のものが多数置かれている。これはなんだろう?但馬では見かけない風景。

 2024年11月1日。かなりの風雨。

 いつものように真弓さんの父上が、ご飯とお味噌汁と焼き魚の朝食を作ってくださりおいしくいただいた。朝食の内容は我が家とよく似た感じで、これが日本の暮らしには適した食事だと改めて思った。

 朝食後、波佐見市へ向かい「はさみ温泉 湯治楼」へ。弱アルカリ性で少しヌルっとした感触のいいお湯だった。運転疲れに効くし、とても肌に馴染むお湯。その後、波佐見焼を見に波佐見焼SHOP mignonへ。いろいろな作家さんによる焼き物がたくさんあり、とても素敵なお店だった。日常使いしやすい器、伝統的でありでもどこかオルタナティブなそういった印象。こういった器で日々の食事を楽しむと丁寧な暮らしになるし、食事に対する敬意も表すことができる。いろいろな意味で暮らしが潤う、そんな風に思った。

 帰路、地元のスーパーマーケットにより、鯨にシイラ、地元の鶏肉、ちゃんぽん麺を求めて帰り、夕食の支度をした。スーパーマーケットはきちんと地元で生産されたモノが並び、どれも鮮度が良くお求めやすい価格だった。そうあるべきだよなぁ。

 夕食をいただきながら、父上からお墓、お寺、自分が死んだ時の葬式について、家のこと、神社のことなどなどゆっくり話をした。特に自分が死んだ時の話をとても具体的に話される。「そんな話せず元気に長く生きてください」と言うのは然程難しくないけれど、不思議と死の話は暗く後ろ向きな話には感じられず、ただただ必要な話だった。

 夜は嵐。雷がすごかった。冬の竹野の夜の音に似ていて、ぐっすり眠れた。