草飼城山登頂とツキノワグマ。

 2024年11月10日 いいお天気。海は凪。

 コミュニティの用事で、草飼の城山の頂上で一枚写真を撮影せねばならないというお役目があり、「いつ登ろうかな」と思いつつ何ヶ月も経過していた。役所勤めの仲間から「明日、天気良さそうですし登りませんか?」と連絡いただき急遽決定。朝の9時から入山。とても険しいというわけではないけれど、それなりに山歩きに慣れていないとキツいかな?という道のり。看板には1時間程で頂上にたどり着けると書かれていた。

 役所勤めの仲間は鳥が好きで、しょっちゅう山に入っている。そして豊岡から竹野まで自転車で通勤したりしている変わり者なので、脚力が半端ない。一緒に山歩きすることは多々あったけれど、いつもは他にも多数人がいる。彼と二人きりは初めてだった。故に容赦ない。僕も山には結構慣れてきたつもりでいるけれど、あの速度にはついていくのが精一杯だった。でも久しぶりに息があがる感じも気持ちが良かった。それに結構な頻度で、足元から数メートル下を鹿がドドドと走り去っていく様も楽しかった。

 そんな速度で登っていくので、休憩もいれて40分程で山頂にたどり着いてしまった。景色はもうもうもう、とてもとても素晴らしく気持ちが大きく晴れた。

 こんなに美しいところで暮らしているんだから、もっともっと仲良く明るく暮らしていきたいものです。

 高いところから眺む「淀の洞門」もいいなぁ。古代、日本に渡来してきた秦氏一族、決まって山の頂上に登る印象があるけれど、少し気持ちが分かる気がした。そして信仰の対象としたり、ここにお城をつくりたくなる気持ちもよく分かる。

 「ここで312メートルなら、我が家付近はどこでも登ることができるなぁ」とふと思う。鉱山跡も多く危ないという現実問題もあるけれど。道中2箇所ほど松茸が出そうな場所があり盛り上がったけれど、見つけることはできなかった。

 用が済んだらすぐ下山。下りはさらに速いもんです。途中、枯れ葉に足をとられ地面に右手をついたらめちゃくちゃ痛い!なんだろうと思ったら、イガ栗のトゲトゲの上に手をついてしまっていた。涙 手袋をしていたけれど、痛かった。

 入山から1時間半程で下山。下山したら役所勤めの仲間の電話が鳴った。町内の農会が管理する箱罠に今日もツキノワグマが入ったということで彼は即現場へ出動。せっかくなので僕もついていった。彼は役所勤めだけれど、熊問題が発生すると出動なので大忙し。この件に関わらず地域のためによく働いている。自発的に動いておられることも多々あり頭がさがります。今日は新温泉町で熊2件、日高で1件、竹野で1件ということで、今日中に全て対応を終わらせることは難しい様子だった。

 ツキノワグマは黒い毛に覆われ、鋭い爪に牙、如何にも強い雰囲気。でもあの白い月の模様、あのワンポイントでなんとも愛らしいデザインになる。すごくすごく素敵なんだよなぁ。怖いけれども、あの模様を見られて今日はとても幸せ。