大工仕事の話。

 2024年11月11日。晴れ。海は凪。

 朝から愛車のエンジンオイル交換に出かけた。初回の車検まではオイル交換もディラーに任せるように手配してくださっている様子で、言われたとおりにしてみている。今日もなんと、あたたかい部屋であたたかい珈琲をいただいている間に作業が終わってしまった。新しい車に乗り換えてからというもの、オイルがどのくらい汚れていたのかすら全くこの目で見ていない。とても楽だけれど、なんだか自分で何もできなくなってしまいそうな気がして怖くなる。

 その後、狩猟関係の手続きのため但馬県民局へ。目的の事務所がある4階の部屋に到着するまで、他の事務所の雰囲気をちょこちょこ覗き見するのが楽しい。用を終えてゆっくり階段を降り掲示や展示されているものをひとつひとつ見てまわる。コウノトリの剥製もあった。

近づいてよく見るとコウノトリってめちゃくちゃ怖い顔。ツキノワグマもシカも猪も、ハクビシンにテンに狸に穴熊等々、可愛いなぁといつも思うし、蛇もカエルもやっぱりかわいい。でもコウノトリは怖いわ。きっとデザインは別の「人」が考えたんだろうなぁ。きっとそうだ。こういう目で見られると萎縮してしまう。こういう目で見られて萎縮した時の記憶がどわっと蘇り嫌な汗が出た。

 せっかく豊岡まで出てきたので丹後屋で食事。やはりいつも通りラーメン大を注文してしまう。ホッとする味。ラーメンと言うか懐かしい中華そば。

 夜は半年くらい前から、「泊まりでゆっくり食事に来てください」とお誘いいただいていた竹野移住組仲間のお家へ。やっと予定を合わせることができた。こうやってゆっくりお話できるのは2年ぶりかな。旦那さんがひとりで時間をかけて丁寧にリフォームされたお家、とても素敵で気持ちがいい空間だった。おいしいお酒と、とてもおいしい手料理をいただき、ゆっくり話をした。大工仕事の話をたくさん聞いた影響か、我が家の台所の床板をぶち抜き、土間に戻す夢を見た。