2024年11月26日。
朝四時出発で西宮へ向かう。今日は父の通院。しかし星空の美しいこと。玄関を出てすぐ空を見て、これが見られただけで今日は大満足だなぁと思った。
真っ暗な中、竹野町林の集落手前で大きな雄鹿に遭遇。黒々として強そうな冬毛をまとい立派な角を広げ、徐行する僕を静かに睨んでいた。かっこよすぎてため息が出る。僕は雄鹿に特別な感情を抱いている。孤高の極み。
林地区の南端は現在工事中。高速道路の出入り口ができる。その工事や計画に関しては正直賛同できないし不愉快に思っているが、この寒くて真っ暗な中、警備員さんが立って仕事をされているのには驚いた。きっと法的に必要な人員なのだろうけれど、真っ暗で寒いだけではない。つい先日ここから川を渡ってすぐのところで熊が捕獲されている。この時間帯は獣たちの時間。風雨が強いとさらに恐いし心細いことだろうと思う。本当に頭が下がった。暖かいお味噌汁とおむすびを差し入れしたいと強く思ったけれど、それはそれで恐怖かなと自粛した。
どんどん真っ暗な中進む。日の出がかなり遅くなったのでずっと暗い。そして道端で車と接触し死んでいる小動物を多数見かけた。
7時半頃に妹の家へ到着。娘は元気で話したいことがたまっている様子で、準備そっちのけで次々話してくる。今日は丁度旦那さんが出張中で、朝の通学で手が足らないということで長男をバス停まで送迎した。本当に妹はしっかり暮らしている。
父の通院2件。大きな前進はないけれど、少しづつすべきことが見えてきたように思う。その後、母親の家へ顔を見に行ったら、しっかりと昼食をいただくことになった。朝、とても早かったので少し休むことができありがたいありがたい。
帰路ぼんやり色々なことを考えていた。僕も含め男の人は、自分だけの頂点というか自分だけの玉座みたいなものを求めてしまいがちで、それは別に悪いことではないと思うけれど、それがうまくいけばいく程その先にあるのは孤独だよなぁと。孤高と言えばまぁなんとも美しく聞こえるけれど、うーん。なんとなく女の人たちのコミュニケーションを真似て、わちゃわちゃ生きる方が楽しいよなぁなどなど。
養父で宿院商店によった。但馬と阪神間を行き来する時は、どうもここに寄り道しないと落ち着かなない。父が好きなお店で、すっかり僕も好きなお店。
竹野に入ると前が見えないくらい強烈な雨。運転がとても恐い。ワイパーに最高速度で頑張ってもらっても、まともに前が見えない。そして今朝も通った林の工事箇所、この激しい雨のなか警備員さんおふたり仕事をされていた。工事中なので色々とピカピカ光っているけれど、なんせこの雨なので恐くって、人の誘導がありがたくて涙が出た。この計画と工事には賛同できないけれど、警備員さんのお仕事は尊いです。
なんとか無事帰宅し、すぐに宿院商店で買い求めた魚を捌くことに。どうしてこんなに疲れている時に、わざわざ自ら仕事を増やしてしまうのか全く分からない。そのあたりの計算がどうしてもできない様子。