感謝感謝で大いに喜べばいいんだ。

 2025年4月3日。はれときどきあめ。

 朝4:30すぎに出発。父通院のため、お迎えに池田へ向かう。西宮経由で池田入りで考えていたけれど、よくよく考えたら今日はその必要がないということで、池田に直接向かう経路に変更。予定より1時間以上早く到着したので、トラベルギターを抱えて曲の断片を作って録音。阪神間はいい具合に桜が咲いている。

 父と一緒に介護タクシーに乗りいつもの病院へ。1月までは僕の車で通院できたのになぁ。いやいや、一緒に何度も転倒したりしていたのに、よく分からず無理やりそうするしかなかっただけの話かな。いずれにせよ、今思えばあれも貴重なひとときだったんだなぁ。

 神経内科、血液内科で説明を受け、二週間後の再入院の手続き。池田へ戻ると14時を過ぎていた。父はかなりお疲れの様子だった。本当にお疲れ様です。正直なところ僕もかなり疲れたので、相当なものだったと思う。その後、西宮の妹宅へより、細々打ち合わせしてから竹野への帰路。竹野へ入るとすごい雨になり、またまた前が見えにくくて怖かった。

 道中ずっとピーター・バラカンさんのラジオ番組をポッドキャストで聞いていた。とても興味深い話が多くて楽しかった。特に藤井進也さんの音楽と脳の研究、とてもとても興味深く時に励みになる内容だった。あと、素麺の話。素麺をつくるのには特別な技術が必要だけれど後継者がおらず、現在はなんとかベトナムからの技能実習生が頑張ってくれて供給されているらしい。ベトナムの方はとても手が器用だとか。そしてちいさなちいさな水族館の運営の話も興味深かった。

 帰宅してから夕飯をいただきながら、学びを真弓さんに一生懸命話すのが楽しい。それは一生懸命聞いてくれるからなんだろうけれど。そして、僕たちの演奏を聞いて「感動した」と言ってくださる人や、そもそも聞きに来てくださる人に、もっと感謝しなくちゃいけないねという結論に。感動したと言ってくださる人は、僕たちにどうやら同調してくれている人らしい。そんな尊い現象が起こっているって、少し認識がこれまで甘かったように思う。(これは藤井進也さんの研究のお話の結果)そして、自分たちの技術に対して足らないことばかりに目を向けて、足らない足らないとやってきたけれど、あるものを一生懸命活用する方向に目を向けようということになった。(これはちいさな水族館の話の結果)

 素麺は今まで試したことがないおいしい食べ方を覚えたので、後日試してみるとします。

 加えてなにより、声を使えなくなった父と過ごしていると、「歌を作って声を使って歌っている。しかも多くの人の前で。」というのが、「とても特別で特殊なことをさせてもらえている。」という気付きをいただく流れになった。音楽をしていると、まわりに音楽をしている人がどうしても多くなるので、当たり前のことで….もっともっと、もっともっとと、それは向上心なのか欲なのか微妙でややこしいことを求めるようになってしまっていたように思う。そんなことより感謝しなくっちゃ。感謝感謝で大いに喜べばいいんだ。それ以外は不必要なんじゃないかなぁ。