発情期に入ったであろう雌の野良猫が、夜中も度々我が家付近へやってきて発情期独特の声を出す。そうすると我が家の猫2つは雄なので、窓越しに会話がはじまり興奮気味になったり走り回ったりする。おかげさまで眠いけれど、本能の剥き出しのエネルギーが大変眩しい。人間は年中発情期なのに随分頭で押さえ込んだり、なんだか罪の意識なんかも埋め込まれ不自然に生きている。そして人によるけれど縮めていたバネが弾けた時に本能寄りになり、社会的にややこしい展開になり、失敗とか失格とか罪悪感とかそういった類のシールをペタペタ貼ってみたりする。本能を上手に押さえ込むことに成功した人は、できなかった人を裁いたりするの。こわいこわいおおこわい。
2024年2月20日 雨。ぬるい気温。
罠の見廻り、そろそろかなと思っていたところで空弾き。今季はいいところで空弾きが多くうまくいかなかったので、細々と実験したり仲間に相談してみたりしている中で回避できるものも多いことが分かってきた。そんなわけで、学びを踏まえて丁寧に再設置。また歩いてくれるといいのだけれど。
今季の鹿はいつも胃袋がパンパンで、雄も雌も脂が結構のっている。この脂が曲者で融点が55度。55度以下の状態で口に入れるとザラザラしつつ濃い脂で重くて美味しくない。そして肉は火を入れすぎるとパサパサになるので、火の入れ方はとても大事。豚や牛が扱いやすいのは、肉と脂の扱い方が同じで良いからなんだろうな。鹿は肉と脂で正反対の扱いをしないと美味しく食べられない。なので肉から脂を外して調理することが多く、脂は脂で煮込み料理に使う程度でやってきた。
そんな具合で脂身を付けたまま美味しく調理する方法にずっと悩んでいたけれど、昨夜ふと思いつき、水菜とあわせて水炊きを作ってみたら….今まで食べたことがない美味しさで仕上がった。言語化するのがまだ難しいけれど、猪は好きだけれど鹿は食べないという人の胃袋も掴めると思うんだな。弱点は個性なんだなぁ。
そして水炊きを食べ終わったあとのお出汁は、割下で味を整え麺と合わせれば、大変おいしい夜鳴きそば風のお味になった。