かみさまおちからぞえを。

2024年7月6日 晴れ。

京都の夜想にて”ろんぱり”でライブ。10時出発で京都へ向かう。夏らしくなってきた今、エアコンが効く車、クーラーが効く車の有り難さに感動する。本当に本当に凄い。そして思う。昨年までよくもまぁ、途中で倒れたりすることなくこなせたものだと。本当に過酷で命がけだったと、危険なことをやっていたものだと。

でもエアコンが効くとはいっても、豊岡の街中、福知山、亀岡、そして京都はとても暑い。やはり海と山と川がそばにあって、風が通る竹野は涼しい。こんな時期にわざわざ貴重な現金を使い、時間をたくさん使い、暑い場所へ行って持ち時間30分の演奏をする。これがバンド、音楽活動でなければ間違いなくお断りする話なわけで、なんだかんだ言いながら、相当の情熱を持っているんだろうと思う。我ながら、よくこんなことができるなぁと思った。

道中、亀岡で渋滞にハマった時(ここは毎度渋滞する)、対向車線で古い車がボンネットから水蒸気を出しているのを見かけた。慌ててラジエターに水を注入する運転手の姿。これまで夏、街へ出る時は毎度僕も同じで、車に冷却水を常備していた。気の毒だなーと胸を痛めつつ、人も車もオーバーヒートの心配をしなくていい夏、有難い。ものすごく楽で涙が出る。


夜想へ到着しリハーサル後のできごと。

「はじめまして。ソープ嬢変死です。」

「こんにちはー!ろんぱりです。よろしくお願いします。」と真弓さん。

長く音楽を続けている人は礼儀正しい人が本当に多い。ただ、やはり世間でよく耳にする「普通」や「常識」とはかけ離れた世界であることを、挨拶ひとつでハッと再認識させられたりする。これもたまたま横から挨拶を見ていて気がついたことであって、一緒に挨拶をしていたら気がつかなかっただろうと思う。


開演までの時間と本番後、しばたさんが盛大に誕生日をお祝いしてくださった。
幼少期から宗教上の理由で、誕生日を祝わない環境で育ったもので、今だに誕生日をお祝いされることに慣れておらず、上手に嬉しさを表現できない歪な感じがある。でも本当に喜んでいるんです嬉しかったです。もし僕がカタカケフウチョウだったら、迷わず求愛ダンスしちゃうくらい嬉しかったです。

演目

  1. 新月の呟き
  2. 死者の声
  3. うそでもいいから
  4. 誕生
  5. Rainy Head
  6. 青年は広野を目指す(詞:五木寛之 / 曲:加藤和彦)

出演

ソープ嬢変死 / ろんぱり / ミライノス / DUST


DUSTがものすごくよかったなぁ。今回もまた、僕の年齢=活動年数という人たちに混ざりふと思う。10年後、20年後このシーンはあるんだろうか? 今関わっている田畑は何もしなければ荒地になるし、大好きな音楽シーンはこのままいけば漂白殺菌され消えてしまう。。。。

「か、かみさまーーー!!!! おちからぞえをーーー!!!!」


帰路、それはそれはものすごい鹿の数で、疲れているはずなのにアドレナリンが出まくる。なんなら演奏中よりも神経は研ぎ澄まされ、小さな動きも見逃さぬ目になってしまう。とにかくゆっくり走る。午前2時半頃無事帰宅。もう目も頭も爛々として眠ることができず、4時まで泡盛の力を借りた。