楽しかった、沢遊び。

2024年7月13日 晴れ。

朝起きるが全身が痛い。昨日頑張りすぎた。今日は休みにしたいが沢で昨日の鹿が待っている。行かねば。

少しのんびり準備し9時過ぎより作業開始。一晩水没させていても、まだ生きているマダニがいる。チョコチョコ作業中の手袋の上を上がってくるので最新の注意を。そしてハエが多い。これは一人でやり切れるだろうかと心配になった時閃いた。胴長を着て水の中で皮を剥いで肉を外せば、ハエがつくことがないのでは!?ついでにとても涼しい。うっほほーい!

確かにそうなのだが、激しく流れる水面の中で刃物を扱うのは難しい。見えんのだ。そして後脚を1本外し2本外し、軽くなるにつれて今度は川の流れに逆らう力も必要になってくる。腰まで川に浸かって鹿をバラしている中年男性。そしてかなり必死。これは絵的にどうなんだろう。

ただでさえ一人では大変な作業だが、アブが来るし、頭上の木から毛虫が落ちてくるし、物音がする度に熊警戒アラートが発動する。アブは鬱陶しいので、集中し動きを読み、ナイフで斬り捨てごめんなさい。毛虫対策は頭上に木がないところへ移動。大変だけれど、ハエがつくことなく無事作業を終えた。

終えたは良いが、とんでもない姿勢で作業していたので、身体をのばすだけで一苦労な痛み。そして大きな鹿1頭分の肉が詰め込まれたクーラーボックス。これをだな、川から道に持ち上げねばならない。持つことはできるけれど、胸より上に2回持ち上げないとトラックに詰めない。このあたりは米をたくさん運ぶときの体の使い方を応用してなんとかできたけれど、何せ足場が悪いので苦労した。とても苦労した。

これで帰りたいところだが、毛皮や頭など、埋没処理が必要。つるはしとスコップで穴を掘る。ブラジルが見えたらどうしようと思いながら掘る。そして埋める。埋めるものが見えないくらい、おびただしい数のハエが集まっていた。哺乳類の死体と食品との境界線ってどこなんだろう。

帰宅したら12時だった。クーラーボックスに保冷剤を追加し休憩。

丁度、竹野浜に友だちが出店しているという情報を得、せっかくだからとお昼ご飯をそこでいただこうということになり、竹野浜へ。

世間様は三連休初日、竹野浜はとても華やかで、さっきまでの世界と違いすぎてわけが分からなくなる。僕はこういう華やかなところより、ついさっきまでの世界が好きだなぁ。「入り口観光、出口は定住」ということで、水着姿の皆々様、とても濃い出口でわたくしお待ちしております。

戻ったら、哺乳類のバラバラ事件をより食品らしくするための大事な作業。まずとにかくきれいにする。そして水気を取り除いて冷蔵。これから数日かけてしっかり水気を取り除く。そのあと精肉。精肉すれば、誰の目からみてもおいしそうな食品になる。精肉もこの量だったら、5時間は要する。

その後は使った道具を洗って片付け。一通り終わるともう15時過ぎ。少し休憩をと猫たちのそばに行ったら気持ちよさそうに眠っており、僕も一緒に眠ってしまった。本当は草刈りに出かけたかったけれど、かなり全身が痛いので残り時間は書斎仕事。