念願の「影の由来」「それはとにかまぶしい」。

2024年8月12日。くもり気味。波が高い日が続く。

お盆に入るということで、起き抜けからお墓にあがり掃除。あちこち草刈りなどしていたが、我が家のお墓は今日の今日まで手をつけられずだった。笹が結構出ていたものできれいに刈って墓石を洗い線香を。お墓や遺骨になにか特別重要な何かがあるようには思えない性分だけれど、意味がないとか非効率だとかそういう風に言ってしまうと、魂を失うように思うに至った。現代に至る宗教の概念はあまり好きではないけれど、信仰心は大切。現代の仕組みは簡単に魂を失うように設計されている。

そのあと、罠の確認と色々歩いて散策し、今後の対策を。来客も続くので本腰を入れられるのは….来週からになってしまうけれど。


本日も豊岡劇場へ行き、今日は波田野監督の短編を2本。「影の由来」と「それはとにかまぶしい」。昨日の「私はおぼえている」は4時間弱の長編で、本日は2本観ても昨日より3時間短い尺。なのに、短く感じなかった。たくさんの人に届きますように、波田野さんの映画。生き方、物事の視点、大きく見直すきっかけになる。映画。


昼過ぎに帰宅すると、従兄弟夫婦、甥っ子夫婦、姪っ子の5名が遊びに来てくれた。急な話だったので、今回は日帰り。従兄弟にゆっくり会ったのは互いに小学生の頃この家で。甥っ子には祖母のお葬式に時に会ったらしいけれど、まだ子どもだった。今はとても立派な青年になっていて、こんな凛とした青年を昨今見たことがないなぁと思っていたら自衛官だった。5名中3名はこの家で過ごした想い出があり、家が何も変わっていないことを大変喜んでくれた。家を片付けるなかで見つかった古い写真を出してきて、先祖の話や戦争の話、家の話で大変盛り上がった。素晴らしい盆だ。そしてココは僕たちのおじいちゃんおばあちゃんの家、今後も気軽に遊びに来て欲しいと言ったところ、今後は本当にそうしてくれることとなった。消えていた親戚付き合いが復活した。とても嬉しい。


ご一行を見送ったあと、斜め向かいの奥様と井戸端会議。「海のそばで暮らすと、夏はずっとお客さん。ここへ嫁いできてから夏はずっと。」と仰った。夏はこのあたり、どこのおうちも同じ。そしていつも「ここは何もないのに、よく引っ越してきなったわ。街の方が便利でええのに。」と僕たちに言うのに、今日は「先日法事で大阪へ出たら、頭が痛くなって耳鳴りはするしで、都会はしんどいわ。ここは山も川も海もあってええわ。」と仰った。既に僕たちも同じ体質になっていることを伝え笑った。


そうこうしていると、妹一家が到着しまた大変賑やかに。みんなたくさん食べるので、真弓さんと二人台所でフル稼働。

この家に来るまでは、妹一家とも滅多に連絡をとることがなかったのに、年に2回は寝食を共にするようになった。家が持つ力に驚かされる。