熊問題とレゲエビートに盆踊り。

 2024年9月13日 とても暑い。海は今日もベタ凪。

 今日も朝8時より梨の計量から開始。まさに最盛期という具合。とにかく手前の作業を進めていかねばならないが、獣による被害と日々の忙しさで、果樹園を営む親戚ご夫婦にかなりの疲れが見える。追い打ちをかけるように、「二十世紀」2万5千個ペロリ…新温泉特産のナシ、クマの食害深刻 全滅で出荷断念の農家もというニュースも入ってくる。他にも熊による被害は出ており、その影響で予定数以上にJAからの注文も増え、その分の対応ができるだろうか?等々、かなり精神的にも追い詰められている様子。それに今はまだ熊による被害はないが、熊の目撃情報は毎日のように入ってくる。自然から離れて好き勝手している人類に、自然が我慢の限界を超えたように感じる。でも、自然に近いところで暮らしを営んできた人に、真っ先に影響が出てしまうのも悔しいものです。


 今夜は奥城崎シーサイドホテルにて、「北前レゲエ」というイベントが行われる。FISHMANSでキーボードを弾いておられたHAKASE-SUNのライブ。少し我が家の機材も使いたいということで、昼過ぎに搬入。

 その後、神戸から真弓さんの親友を迎えに竹野駅へ。そして夕方3人で奥城崎シーサイドホテルへ。

 夕方の景色は本当に美しい。最初の1時間は、ジェリー・ガルシアみたいな風貌のDJさんが心地よいレゲエを。まぁその間、ライブを楽しみに来た、役所で獣関係を担当している仲間と烏龍茶片手に、熊の話でもちきりだった。そして彼はHAKASE-SUNの演奏途中、少し離れた地区で熊出没報告があり出動していった。本当にご苦労さまです。

 今は「音楽やってる場合ではない」とどこかで思っているのは確かで、でも新しい歌がうまれたりライブの話もいただくもので頑張らなくちゃと、少々無理して活動してきた昨今。今夜は、やっぱり音楽やりたいなぁとじんわり久しぶりに感じるようなものをいただいた。もっと自然に。地元の年配女性陣が、レゲエやスカのビートに合わせて踊りたくなり、でも踊り方を知らないので盆踊りの振りで踊っていたのに胸を打たれた。そこまで乗せてしまうHAKASE-SUNの演奏と、盆踊りの振りの懐の深さ。そして彼女の踊りのように演奏したい。