実現できたよおばあちゃん。

 2024年9月29日 曇り時々雨。北風が強い。

 朝9時に我が部落の公民館に入り、音出し確認。今日は僕たちが暮らす部落ともうひとつ山側にある部落の老人会で演奏。ライブに関しては老人会以外の区民だれでも参加可。想うことが沢山あって、昨晩も日が変わる前に目覚めてしまって、とても眠いのにそれから眠れなかった。

 32世帯+13世帯しかないのに、40名以上の方が集ってくださった。80代後半の階段を上がるのが大変だから普段はこういった催しに参加しない人も、そもそも部落の集まりが苦手だという人も集まってくださった。知らない顔はなく、一緒に汗を流したことがある人が大半で大きな家族が集結してくれたみたいな状態に。嬉しいを何倍も超えて「どうしよう。。。」がやってきた。

演目

  1. Sleep Walk(Santo & Johnny)
  2. 真っ赤な秋(詞:薩摩忠 / 曲:小林秀雄)
  3. 亀虫
  4. 桔梗の花
  5. なごり雪(伊勢正三)
  6. 東へ西へ(井上陽水)
  7. 誕生
  8. 死者の声
  9. 青年は荒野を目指す(詞:五木寛之 / 曲:加藤和彦)
  10. シーサイド・バウンド(ザ・タイガース)

 「自分たちの曲はもちろん、童謡にフォークにグループサウンズを演って欲しい」という要望をいただいていたので、できる範囲で頑張ってみた。こういう時に演歌がひとつでも自分たちなりにでもできたら、もっといいんだろうなぁと思った。催しとしては。

 目の前に「桔梗の花」ができるきっかけになった方がいる、「死者の声」で「見知らぬおばあさん」と歌っているけれど、もう見知らぬおばあさんはおらず、全員のお顔も名前も今は脳裏に浮かぶが今日は目の前におられる。ここに住むことになってできた歌は、どこかに必ずここに集っている人の存在がある。そしてずっと一緒に汗を流していた人たちに、汗を流すのと同じように、いただいた音楽をお返しすることができた。軽トラックをくださった85歳の方は、最前列でニコニコ楽しんでくださっていた。祖母と仲良かったという、歩くのもやっとの高齢の女性も、支えられながら来てくれた。今日は声も思うように出ないし、出来はあまり良くなかったけれど、最も自分らしくあり理想的なライブができ、とにかく幸せだった。この7年8年、ずっと思い描いていたことができた。

 引き続き、この谷での営みを大切にして汗を流し、そのなかでうたを生み出していきたいと思う。