溜まり場は大事だなぁ。

2024年2月25日 寒い。

朝、罠の見廻り異常なし。
その後、ギターの弦を張り替えたり磨いたりして準備完了。

かつて和田山にハイゲインというライブハウスがあり、但馬、丹後、丹波の音楽シーンを創り、全国を巡るツアーミュージシャンも訪れる文化拠点になったいたそうな。その頃は豊岡にもまたライブハウスがあり、音楽が好きな人が集い語らう場所になっていたと。僕はその頃のことは全く知らないけれど、真弓さんはお客で一度訪れ…どういうわけか店主の記憶に残ることをやらかしてしまった様子で、長い時を経て縁がまた巡り、この度の同窓会的なイベントに出演することに。

会場に到着すると、ギター弾きの人数分のギターアンプがずらり。どれもこれも真空管アンプ。そしてベーシストの人数分のアンプヘッド。持ち込まれたギターも良い楽器ばかり。加えて置かれたドラムセットは、これまた高級Gretschドラム。田舎は街のようにリハーサルスタジオがどこにでもある環境ではないが、家が広かったり密集していなかったりで音を出せる場所はある。そして車移動が必須なので機材も自前で用意することになる。なのでこの流れは理解でき、これはここならではのライブになるぞ!とわくわく。しかし、それにしても良い機材が集結でクラクラした。

PAを通すのは歌と、ドラムの頭上に2本とキックに1本のみ。アンプからの音は生音。主催者のこだわり。これが非常に生々しい音で心地よかった。そしてギターアンプが全員違うから、音に個性があり各バンドの音が気持ちいい。みんな上手だし。

但馬、丹後、丹波にも楽器をしている人は多く、そんな人が沢山集まっていた。音楽好きが集結していた。nanairo演奏中、食い入るように聞かれている感じがびしびし伝わってきて、これはおそらく初めての体験。力、入ってしまいましたよ。終わってから、僕たちは自分の曲を中心にやっていることもあり、音の組み立て方や技術面を分析いただき、そんな声をかけていただき恐縮でありました。

もし、こんな場所が失われずに残っていたら、自分の歌を作って演奏する人がたくさん生まれていたかもしれないなあと思った。楽器をする人も歌う人もそこそこいるけれど、自分の曲を作る文化が育っていない気がした。まだそんな人に出会えていないだけなのかな。溜まり場は大事だなぁ。

YouTubeで予習して来てくれる人や、我が家にガス給湯器の工事に来てくれた人(彼もバンドをしている)、そして大阪からも3名来てくれたのがびっくりで、嬉しかった。

大阪から来てくれた3名が豊岡泊まりということで、24時半頃まで過ごすことに。運転手の小林はひたすら水を飲み真弓さんはご機嫌さん。彼女は帰路、鹿の群れに出会う度、「みんな食べるぞーーー!!! がぶがぶーーー!!!」と叫んでいた。

演目

  1. 亀虫
  2. うそでもいいから(詞曲:しばたけいじ)
  3. 死者の声
  4. 謎の麻酔
  5. 誕生
  6. 青年は広野を目指す(詞:五木寛之 / 曲:加藤和彦)

競演

Routemaster(豊岡) / THE HARRY BE GOOD(福知山) / nanairo(竹野) / シャカシャカみゆき(養父) / the backnumbers(宮津)
ROCK DJ TSUKO(福知山.大阪)