ろんぱり西成珍道中。

2024年3月9日 ところにより、雨だったり雪だったり曇りだったり。全体的に冷たく寒い。

朝7時30分出発で、まずは神戸へ向かう。13時からリハーサルということで今日は特別に有料道路を使った。軽トラックというのは燃費が悪いものだと思っていたけれど、積荷が軽く二輪駆動で5速入れっぱなしで走れるとなると訳が違う様子。飛ぶように走るわ走るは燃料は減らん減らん。ほぉー!
竹野には雪がなかったが(後で知ったが三原区のみ違った)八鹿から氷上を過ぎるまでは雪景色だった。今年は雪が少なかったので、またこうして美しい雪景色を見られて嬉しかった。

西成へ正午頃到着。まずは飛田食堂にて腹ごしらえ。小林ここは西成、ホルモン焼定食。ホルモン、ほとんどはバサ(肺)で少しテッチャン。西成や出屋敷のいろいろな店、あと兵庫区で1件、下町のお店で食べるバサは本当においしい。この味が恋しくなって、鹿の肺も状態がいい時は持ち帰って真似して食べているんだな。

随所で見かける「居酒屋で覚醒剤を売るな」という看板、これは抑止力になるのか欲しがっている人を居酒屋へ誘うのか…どうなのよ。

リハーサル後は真弓さんと長いお付き合いになる方と合流し、少し散策した後、彼女行きつけの飲み屋へ。西成の街は道端で寝る人が出てくる頃合いで、この日も道端に人が落ちていたけれど行き交う人が声をかけ様子を伺い笑っている。道端で寝ることができない街とできる街、できる街の方がやさしい街だよなぁ。この街には古くからの人情があって助け合いがある。

出口のない迷路

地元の人しか集わないこの店で、僕たちは「出口のない迷路(しばた氏命名)」に突入。相席になった方(かなり酔ってらっしゃる)との会話、幾度となく振り出しに戻る会話。時々ほんの少し前進した気がする会話。僕たち3人はそれぞれのやり方で想像力と聞く力を発揮し、この時を一生懸命楽しんだ。楽しんでしまったのだ。

幼少期僕は迷路が大好きで、迷路の絵本を図書館でよく借りて遊んだし、自分でも色々な迷路を描いては弟と遊んだ。その中で、右側でも左側でもどちらでもいいから壁に触れたまま進めば、遠回りすることがあっても必ず出口には到着することに気がつきつまんなくなってしまった。でも今になって思うと、予め「出口はひとつです」と定義されていない限り、複数の出口があったり出口がない可能性もある。入り口が閉鎖されてしまうことだってある。最初の定義が嘘だったということもあり得る。やはり迷路は迷路だったのね。

ただ、演奏前にこの類の迷路に入ると、なにか大切なものを使い切ってしまうらしい。笑  僕たちはそんなに器用ではない。迷路遊びも程々に…か。それはそれでつまらんなぁ。学び大き一日でありました。

西成で復活したクラブウォーター、新しい風を起こしていこうと取り組んでらっしゃる感じがした。新しいシーンが生まれ新しい時代に変わっていきますように。

演目

  1. 新月の呟き
  2. 亀虫
  3. うそでもいいから
  4. 誕生
  5. Rainy Head
  6. 青年は広野を目指す(詞:五木寛之 / 曲:加藤和彦)

競演

ザ・マンガンズ / chai-rose / サンレンプス / Conjunto J / ニコバンド