ちょっと種類が違うだけ。

2024年3月18日 晴れ。強い北風で肌寒い。海も大荒れ。

朝、納豆づくり2日目の工程に参加。昨日は予定が重なり参加できなかったもので、仕上がった納豆にラベルを貼っていくという簡単なお仕事。ラベルを貼りながら雑談。「目が覚めてしまうほど酷い夢の話」や「最悪の体験談」などなど、人の小さな不幸話というのは本当に楽しく盛り上がる。反面、自慢話や成功体験談はつまんないので気をつけたいものです。一応参加したということで、大量の納豆をお土産にいただき、これはこれは朝食が一段と楽しくなりますなぁ。
我が家でも真弓さんが納豆を日々作っているけれど、やはり昨今のコンピュータ制御の調理機器で作ると味に限界がある様子。ここのところ熱中している豆腐づくりにも同じことが言えるようで、我が家の台所…土間にして業務用に作り替えた方が良いのではないかという話が再燃している。そもそも、流しがひとつしかないのが致命手不便さで、僕が鹿の精肉作業に入ると真弓さん作業ができなくなる。家に関しては床の補強より台所が最優先だなぁ。

スーパーで売ってる納豆、家庭の納豆、こだわりコミュニティ作納豆、種類が違う。


納豆しごと後、狩猟期間の〆報告に但馬県民局豊岡農林水産振興事務所へ。書類を提出して階段を降りながらぼんやり思う。なんだろうなぁ、この猟の世界に関わっている人の大半は僕の感覚とは違っていて、こういう言葉をあまり使いたくないけれど嫌悪感がずっしり残っている。でも4月からまた有害捕獲という、酷い名前ではあるけれど猟をする流れになったので、できるだけ静かに丁寧に、他の人のリズムに乗せられないように向き合っていこうと決めた。どうやら僕は種類が違うんだ仕方がない。現状でもかなり妥協していることが多いので、まずはそこから。自分の感覚を遵守してあげないと大事な歌を作れなくなってしまう。あぶないあぶない。


昼食は久しぶりの外食で、行きたかったけれどなかなかタイミングが合わなかった丹後屋へ。麺類と丼のお店だけれど、ラーメンの評判がすごく良いのが気になっていた。

映画の中にいるような気持ちになる厨房。生きている厨房。

しっかりした自家製の麺に、安心が溶け込んだお出汁の味。うーん絶品、笑顔がもれる。代々受け継がれて欲しい味だなぁ。

商業的に成功している、チェーン店のラーメンともインスタントのそれとは全く違う。種類が違う。


猫はすばらしいなぁ。正直だし余計なことは考えないし優しいし。毛が短い猫もいれば毛が長い猫もいて、それはちょっと種類が違うだけで何の問題もない。僕は長毛種の人として暮らしてきて、今はすっかり楽チンな長毛種の人だけれども、社会人などしてしまった頃はすぐに切れと命ぜられたりと難儀した。ちょっと種類が違うと諦めが肝心。