結び目にあなたの意図をたぐります。

2024年5月5日 とてもいい天気。海はベタ凪。ぬるい南風。

午前1時頃、DEWEYからの帰路車を走らせる。亀岡を過ぎ福知山へ入り深くて暗くて細い山道をぐんぐん走る。いつ鹿が飛び出してくるか分からないので、制限速度前後で走るけれどとにかく慎重に慎重に走る。ふと気がつく。後ろを走る車がとても苛々している。ギリギリまで車間距離をつめてきたり、眩しい白い光LEDのヘッドライドハイビームで威嚇してくる。少し車間距離がひらいたかな?と思えば、ぎゅいんと一瞬でギリギリまで詰めてくる。これを何度も何度も繰り返す白いメルセデスベンツ。こわい。こわすぎる。

メルセデスベンツみたいな高級車、しかも結構これは新しい。こんな凄いものに乗れる人は社会的にも恵まれた立派な方で、懐も心にも余裕がある人に違いない。だからきっと、のっぴきならん急ぐ用事があるんだろう。もしかしたら「チチキトク」と電報を受け取ったのかもしれない。いやいや今時電報はないか。。。とにかくどこかで道を譲らればと焦る。焦るがとにかく暗いので、いい場所を見つけた時には過ぎている。そしてようやくいい場所にサッと入ることができた瞬間、ファーーーン!!と鈴鹿サーキットみたいな音がして、闇の中へ飲み込まれていった。白いメルセデスベンツ。

あーーーすごく怖かった。ほっとした瞬間、90キロ級の雄鹿に突っ込まれで事故ってしまえ! そのあと熊に襲われたらええわ! と無意識に胸の中で呪いを吐いてしまった。ヨクナイヨクナイ。よくないけど恐かったもん!!

そんなわけでどっと疲れ、睡魔が襲ってきた。福知山の街中へ入ったところで停車し車中泊。これがまた、荷室が広くなったこともあり腰も足もしっかりのばし、集中して眠ることができた。朝5時過ぎ少し明るくなってきた頃目が覚め行動開始。トイレにいきたいねと後部のスライドドアを開けたら…「ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ィィィ!!」と防犯ブザーが鳴り響く。「やばい!長嶋さんが来ちゃう!」とセコムに入った記憶もないが焦り、ひとまずエンジンをかけてみたら静かになった。 今時の車はこんな軽四バンであっても、所有者を犯人扱いして長嶋さんを呼ぶ厄介な機能があるようだ。いらんで。

7時頃帰宅。妹一家と猫たちに「おかえりー」と言われる。やはり賑やかな家は良い。すぐに米を炊いて、お出汁をひいて味噌汁を作り、カレイの干物をあぶって朝食。疲労感があるがほんと生き返る。妹一家の長男、お父さんの分の干物や納豆やご飯も食べてしまう。笑 とーちゃんのおかずが足りないねと新たに追加したら、それも食べようとして笑う。すごく楽しい。


妹一家は昼頃から鳥取砂丘に行き、そのあと帰るとのことで帰りの準備を。末っ子はこの数日ですっかり猫たちと仲良くなり、猫たちと遊び倒していたので、「帰りたくない」「ふーちゃん(下の猫)を連れて帰る」などなど言ってベソをかく。すごくかわいい。


無事送り出した頃合い、区長さんから、山に入りたいので一緒に来て欲しいと頼まれる。昨年の台風で崩壊や崩落した場所を確認しに行きたいとのこと。軽トラ出してご案内。

ヒューム管がつまりそのまま崩壊し、入ることができなくなっている場所や、ヒューム管がつまり別の場所が川みたいになってしまい危険なことになっている場所などなど複数箇所。今のうちになんとかしないと、どんどん入れなくなる場所が集落の方へ迫ってくる。僕の祖父の世代までは、このあたりでも田んぼをつくり、炭を焼いたり…とにかく山を活用していたそうだと話を聞く。当時は車もないし、朝家を出て田んぼに到着する頃には昼。そこから少し作業して帰路。大変だー!と思ってきたけれど、それで食べていけたことの方が健康的で時間も贅沢に使えているように思える。

色々と思うことはあるが、このまま少しづつできることを広げ、自分の食糧自給率を上げていくのだ。そしたらまた道が開ける。


2時間弱山におり、帰ってから急いで豊岡へ向かう。「風信まつり」という書道展へ。

東京などで開催される大きく力のある書道展では、作品の仕様(サイズなど)が決まっているらしい。ところがこういった地方の書道展はとにかく自由。自由で面白いと説明を受ける。確かに。

誘ってくださった方の作品。

色々みてまわって、エネルギー? が強い作品が集まっているところでは、僕も真弓さんも立ちくらみがするほどだった。

音楽や映像作品と大きく異なる点として、膨大な時や想いが面で来るところ。学校で教わっていた頃の書道の、美しく書けているとか力強く書けているとか、そんなところで止まってしまっていては非常にもったいないなぁ。どういうわけか、今日もまた新しい世界へ連れてこられた。

この作品が、なぜかよくわからないけれど、ひかかっている。なんだろう。