発酵文化の奥深きこと。

2024年3月12日 雨のち曇り、海は凪から荒れ模様へ。

午前中は昨日に引き続き味噌作り。米麹と塩(精製塩ではなくきちんとした塩)と昨日炊いた大豆を混ぜ混ぜ。その後ペースト状にして樽に詰めて一旦できあがり。このあと10ヶ月程寝かして発酵させるとおいしい味噌に育つ。ペースト状にする工程で、長年使い込まれたミンサーが故障したりと色々あり、随時知恵を出し合って対応していくのもまた楽しい。休憩時間、差し入れにいただいたジンバ(海藻)入りの卵焼きをいただいた。これがまたまた絶品で。

美しい米麹。手作業でパラパラにしていく。

まぜまぜ作業。若手?参加者は雑菌を気にして手袋をする。年長者は「これは素手でええんだ。」と仰る。うん。本で読んだことがある。僕たちの手で暮らす常在菌がいい働きをして、おいしいお味噌になるそうな。おいしいだけではなく、僕たちの腸でまたいい働きをしてくれるそうな。なので本当は素手でなければいけないんだと思う。でも菌=悪者、消毒しなくちゃ汚い!という感覚に洗脳されすぎて、なんとなく手袋をしたくなってしまう気持ちも分かる。きっとこのあたりも、この先解明されていくんだろうなぁ。

ミンサーがあると楽ちん。でも今度は臼で人力でやってみたいな。

しかしこの発酵文化の奥深きこと。この仕組みを見つけた人は凄いし、どうすればより良くなるかを追求した人の尊さといったら。そしてこの技術は特許料を取られたり著作権みたいなものもない。ありがたい先人の愛と英知の塊。今やこれが無視され大事な工程をすっ飛ばし、なんとなくそれっぽい味付けに科学的に仕上げられた偽物ばかりが、スーパーマーケットに並んでしまうのは悲しく残念でなりません。


午後からはまぁまぁ確定申告作業が捗った。明日には仕上がる間に合う。
一日も早く、正直者が搾取され疲弊する、悪魔的な時代が終わりますように。