おごそかな儀式。

Photo by bozzo.

 2024年10月20日。 曇り。北風強く海は大荒れ。

 大切な儀式の日でありました。儀式のあと宴もありました。

 写真家のBozzoさんが終日密着で写真撮影してくださいました。ありがたいことです。

 

 以下、Facebookへ投稿分の引用。


 ふたりとも結婚とかそういった類のことが大変苦手で、そういうことはしないでおこう、どちらかが要介護になる直前くらいに籍だけはいれるようにしようそうしようということで話はまとまっていたのです。
そもそも互いに、誰から求められるわけではないような音楽を、のらりくらりとただ続けていきたく、それに最適なあり方が暮らしを共にすることだったので、それでもう十分だったのです。

 ですが竹野の西のはしっこにある小さな限界集落で、今までいたお金の世界とはご挨拶程度の付き合いにして、少しづつ自然の営みに合わせた暮らしに切り替えるようにしていくと、いにしえから続く自然と人の営みにきちんと組み込んでいただかなければ、出てこない力とかできない仕事やお役目があるような気がしてきました。そんなわけで、もう少し早くきちんとした方がいいねと言いつつ、苦手で面倒なことはあれこれ理由をつけては一生懸命先延ばし先延ばしに。

 そんな中、おもいっきり背中を押しまくってくださる長老が現れ、「年内にけじめをつけー!」「役所に書類出すことより、ここの神社でしっかり祝詞をあげてもらって、縦のつながりに入れてもらわねばいかん。」等々がつんと言ってくださり、ふたりとも腑に落ちそうすることに。言われることが全て、自分の理解を超えたところからの声に聞こえ、激しい流れにぽーんと身を任せていたら、日取りが決まりどういうわけかしっかり衣装まで着ることになってしまったのです。

 事前に報告しておきたい人はたくさんいるのに、何せ苦手なことで頭は大混乱。両親と部落の老人会と、普段より共に動くことが多い同士にのみ伝えるのが精一杯で喉がつまりました。

 当日、数々の助けをいただき大変厳かに儀式も終わり、あとはゆっくりと写真片手に事後報告挨拶まわりをしようと思っておりましたが、こういうときのSNSというのは大変困ったもので先に出回りゆっくりさせてもらえないようです。

 激動の時代、謎の力や支えをいただきながら、助け合って生きて汗を流してまいります。今後とも末永くご迷惑おかけしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

nanairo / 小林琢也、真弓
Photo by bozzo.


 げーのーじんでもないのに、こんなの投稿しなくちゃならんというのも難儀なものです。まだ親戚に手紙も出していないというのにね。心新たに頑張ってまいります。