『100歳ピアノ弾き語りLIVE』

2024年5月31日 いいお天気。

朝、有害捕獲班の月末〆の報告へ出かけ、帰路、自動車税やらなんやら支払いしすっかりすっからかんに。年明けからやけに忙しかったもので、次々やってくることに対応してはいたものの、請求書を作って送るという作業を後回しにし続けていたため、気持ちが良いほどすっからかんに。ついついコレを後回しにし続けて「困る」ということを10年以上繰り返している。創らなくちゃなものが溜まってくると、数字だけ書いてまとめるみたいな作業がとてつもなく億劫になる。このシステムに向いていなさすぎて笑ってしまう。よくもまぁこんな水の中で40年以上も生きてこられたものだ。


さてさて昼を過ぎ、今夜の演目の準備に奥城崎シーサイドホテルへ。機材一式搬入し、サウンドチェック。今回はお客さんとの距離がかなり近いので音作りが難しい。時間にそこそこ余裕があったので、音を作りながらリハーサル。結局本編では演奏できなかった曲を試していた時、ホテルのスタッフさん達の身体が自然とリズムに合わせて動いていてとても嬉しかった。


夕方、今夜舞台を共にする荒野愛子さんとMr Diagonal – by Dan Barbenelと合流しサウンドチェックの続きを。完了後、今回通訳を担当してくださったCafe Coucouの中田樹くんとDanさんとnanairoの4人で夕日を見に行った。

太陽が海に落ちていく姿も美しいけれど、落ちてからが特に美しいなぁと思った。落ちてから空と海が真っ赤に染まることもあるそうな。昨年一度だけそれを見たけれど、また出会いたい。いいお日様が出ている日の夕方は、大きなカメラを抱えて来ると良いとのこと。


荒野愛子

Photo by Bozzo.

荒野愛子さんの曲、歌、ピアノの音色、とても美しい。でも、かなりヤバイなぁという狂気も感じたり。しっかりとした西洋音楽の教養や技術と、日本の心の根の部分を地続きにした上で作りあげられている表現だと感じた。ゆっくり話をする機会が欲しいなぁと願った。

Photo by Bozzo.

Photo by Bozzo.

Photo by Bozzo.

Photo by Bozzo.

nanairo、時間の関係もあり、「死者の声」「誕生」の2曲。これまでの活動拠点だった、ライブハウスやライブバーとは無縁の多くの人にも届けられる機会を増やしていただけて、本当に有難い。

Photo by Bozzo.

そしてなんと愛子さんと2曲。「ともだち(詞:松田健二 /曲:荒野愛子)」と「オリオン(詞:岸本まどか /曲:岸本想太)」
nanairoでは最低限かそれ以下の対応で精一杯で、こんなことでいいのだろうか迷惑ではないんだろうかと悩んでしまったけれど…愛子さんは広く広く包み込むようにピアノと歌で、うわー勝手に悩んでごめんなさいでしたーうわー!となり楽しく演奏した。

Photo by Bozzo.

Photo by Bozzo.

Photo by Bozzo.

Photo by Bozzo.

Mr Diagonal – by Dan Barbenel

西洋音楽の古典からジャズにロック、もっと現代的なものまで全て感じられる音で、やはり自分の文化を古典からしっかり習得しているかいないかは…表現の幅がとんでもなく変わってくるんだなぁと感動したし、少々悲しくもなった。僕たち、明治から無理やり西洋音楽に切り替えられ、自分たちの古典が否定されてしまったこともあり、なんだかドレッシングに浮いてる油みたいな音になりがちな気がした。自分たちの暮らしと古典でずっしりしっかりした根をはりたい。

Danさんが何を歌っているのか、訳詞を追いかけると…異なる国で暮らし異なる文化で暮らしてはいるけれど、今の世の中に大して同じようなことを感じ眺めていることが分かり心躍った。そしてさすがスコットランドの人らしい、皮肉とユーモアがとても面白い。
持ち帰った彼のCDを再生すると、かなりDIYな具合で作られていることが分かり、やっぱりこういうのが好きだなぁと。立派なスタジオでお金をかけて作るのもいいけれど、生々しいのが好きだなぁ。


Photo by Bozzo.

写真向かって左から、通訳担当Cafe Coucouの中田樹くん、荒野愛子さん、Mr Diagonal – by Dan Barbenel奥城崎シーサイドホテルの岩井社長、そしてnanairo。

100歳ピアノが色々な縁を繋ぎ、なんだかすごいことになってきた。僕たちもその渦に乗ることになり、いやはや本当に夢のような夜でありました。加えて何より、写真家のBozzoさんが、この渦を大きく大きくしていることは間違いないんだ。心の底から感謝です。