分かっていても「なんだこりゃ!」

2024年1月28日 雨。

「じゃんぼ巻きずし大会」が開催されるとのことで参加。43歳になるけれど未体験のことは手近なところにも沢山あり、そういうのどんどん体験しなくちゃもったいない。手際よく海苔が並べられ酢飯が並び….この段階で理解してはいるけれど、知っている巻き寿司と規模感が違いすぎて、視覚から入ってくる情報が上手に処理できなくなってくる。

たまご焼き、人参、ほうれん草、高野豆腐と具材を置いたあと、司会者の「せーの!」の掛け声に対して「よいしょ!」で一斉に巻く。こんな時なぜか日本人特有なのか日本語が持つ謎のものなのか、とにかく謎のリズム感が発動し、きちんと同じタイミングで子供からお年寄りまでズレることなく巻く。そして出来上がった黒くてやたら長い物体(25メートル20センチ)は、分かっていても「なんだこりゃ!」感が沸沸と湧いてくる。

切り分けると知っている姿になり、とてもおいしい巻き寿司。巻き寿司だけではなく、あたたかく具沢山の豚汁(3杯も食べちゃったよ)に、めちゃくちゃおいしい手作りのたくあん漬けもいただき、最高の昼食となりましたとさ。

今日は切る時、包丁に酢をつけて切っていた。あーそうするとくっつかないのか、こんなことも知らなかった。いつも包丁にくっついてくっついて。あと、大根にスッと刃を入れた後に切るという方法もあるらしい。また試してみよう。謎だなぁ大根。

鈍感な僕は食べる頃合いになるまで、これが節分の行事の一貫で、この巻き寿司が恵方巻だと気がつかぬままで、あぁそういうこと!と驚きが多かった。恵方巻は由来にあまり良い印象がないことに加え、『昨今の行き過ぎた資本主義の膿を太く巻いた』みたいな恵方巻ビジネス、結局大量廃棄される恵方巻ビジネスにうんざりしており、恵方巻と聞くだけで嫌な気分になる。でも、今日ココにはそれは一切なく非常に楽しく美しい会だった。可能な限り毎年参加したい。

ちなみに参加費は、200円。大人、200円。

ね。